
今週から夏競馬がスタート。重賞は、阪神で牝馬限定のマーメイドS・G3(芝2000メートル)が行われる。29頭の登録馬で異彩を放つのが、ウェディングフジコだ。5月にパールSを勝ち、5歳夏にしてオープン入り。デビュー31戦目で初めての重賞参戦になる。所属するのは、先週のエプソムCを、上がり馬シンゲンで制した戸田厩舎。牝馬路線にも新たな風を送り込むか注目だ。一方、リトルアマポーラは、昨年の3歳最優秀牝馬。今年2戦は〈7〉〈6〉着と結果が出ていないだけに、陣営は巻き返しに躍起だ。
昨年秋、エリザベス女王杯で古馬を撃破し、G1初制覇を成し遂げたリトルアマポーラ。しかし、4歳になって、マイラーズC7着、ヴィクトリアマイル6着と、不本意な競馬が続いている。
「もっと良くなってほしい気もするけど、悪くはなってない。変わりなくきていると思う」と影山助手。巻き返しへ向け、最大の“追い風”は距離だ。1600メートルで3勝をマークしているとはいえ、すべて2〜3歳時のもの。2200メートルのエリザベス女王杯で、カワカミプリンセスを競り落とした力強い走りを思えば、2000メートルの今回、変わり身が期待されて当然だ。
本来の力を発揮できる舞台設定。一気にくみしやすくなった相手関係。条件はそろっている。「そろそろ、結果を出してほしいですね」影山助手が口にした“結果”とは、ただひとつ。傷ついた女王のプライドは、勝つことでしか取り戻せない。
-スポーツ報知-












