
中央競馬は今週からサマーシリーズに突入。荒れるイメージの強い福島競馬の“勝ち組”となるべく、傾向と対策を検証する。さっそく開幕日20日(土)のメーン・安達太良Sに波乱ムードが漂ってきた。なお、データは3連単が発売された05年以降の福島夏開催を対象としている。
【レース編】
あるベテラン騎手がこう語った。「騎手のちょっとしたテクニックが最も生きるのは福島だ」。中央の各競馬場は改修のたびに直線を長く設ける傾向にある。結果、馬の地力がそのまま着順に反映され、騎手の巧みな技が生きる競馬場が減ってしまった。小回り、直線短い福島は技巧派騎手の最後の楽園。わずかな展開のアヤで人気馬が敗れ、ビッグな配当が期待できる。
狙うべき条件は「3歳オープン」(つまりラジオNIKKEI賞)と「古馬1600万」だ。ともに3連単の平均配当が10万円オーバー。穴党は自信を持って勝負にいきたい。ただし、1600万の方は、5000円未満の堅い配当の時もあるので、人気馬の実力をしっかり吟味したい。
福島といえば逃げ馬が強いイメージ。脚質別の表から、逃げ馬が強いのは「2歳新馬」「3歳未勝利」「古馬500万」といったいわゆる下級条件。クラスが上がると先行馬、差し馬の出番となる。なお芝は差し、追い込みでも届くが、ダートは逃げ、先行馬で8割方決まってしまうことは覚えておきたい。
距離別にみると、平均10万円超えの破壊力を秘めているのは芝1800メートル、ダート1700メートルであることが分かる。また、5万円前後の配当を狙っていきたい方は芝2000メートル、ダート1150メートル戦がお薦め。
今年の開幕日のメーン「安達太良S」は、1600万クラスのダート1700メートル戦。荒れる2大条件を満たしており、穴党垂ぜんの一戦だ。
-スポーツニッポン-












