
◆第4回ヴィクトリアマイル・G1(17日、東京・芝1600メートル) ヴィクトリアマイルは、4歳馬が圧倒的に強いレース。過去3回の連対馬6頭のうち、5頭を占めている。今年は、リトルアマポーラ(エリザベス女王杯)、レジネッタ(桜花賞)と、2頭のG1馬が参戦。中でもリトルアマポーラは、同じ条件で行われたクイーンCを勝っており、コース相性も「◎」だ。
今年の牝馬路線は、私が引っ張る−。充実ぶりを見せているのが、リトルアマポーラだ。昨年の牝馬3冠は〈5〉〈7〉〈6〉着。オークスで1番人気に推されるなど、周囲の期待は大きかったが、勝ち切れず終わった。それでも、11月のエリザベス女王杯で古馬を倒して優勝。最後に“頂点”を極めた。
「長くいい脚を使うのが特徴だが、上がり3ハロン34秒を切るような脚はない。だから、エリザベス女王杯は位置取りがうまくいったということだろうね。いつもより前で、同じ脚を使ったから」と長浜調教師。持ち味の総合力を生かすには、ある程度前に行く競馬が合うということだろう。
その点で、今年初戦のマイラーズCは、7着でも意義のあるレースだった。スローペースとはいえ、先行して上がり33秒6をマーク。「放牧からいい状態で帰って来ていたが、少しイレ込んでしまった。具合良く行き過ぎたね。それでも、今までにない上がりを使ってくれた」切れ味を増したのは、大きな強みだ。
いい形で終えた前哨戦の状態を中間も維持。「全体に大人の馬になっている。先週の追い切りの動きも良かったし、今すぐに競馬が来てもいいくらい」とトレーナーは万全を強調する。過去3年の連対馬6頭のうち、5頭が4歳馬。今回は、大挙8頭が出走する見込みだが、その中でも、ひときわ存在感が大きい。
東京・芝1600メートルは、昨年2月のクイーンCで重賞初制覇を果たした舞台だ。「この馬は、絶対的なスピードはないと思っている。ただ、東京のマイルは合うね」速さだけで押し切れないタフなコースは望むところ。ウオッカをはじめ強敵がそろうが、正攻法で堂々と挑む構えだ。
-スポーツ報知-










