
「京王杯SC・G2」(16日、東京)
重賞連覇を飾ってG1の舞台へ向かう。前走のダービー卿CTで、タケミカヅチは新馬戦以来となる2勝目をゲット。昨年の皐月賞2着馬が善戦マンから脱却し、飛躍への手応えをつかんだ。ここでさらに賞金を加算し、春の最大目標である安田記念(6月7日・東京)への出走をきっちりと決めたいところだ。
確かな実力に、結果が伴った。昨年の皐月賞2着を筆頭に重賞で2着3回。勝利に恵まれず“最強の1勝馬”とも称されたタケミカヅチが、ダービー卿CTで善戦マンからの脱却に成功した。
1番人気に応えて見事な差し切り勝ち。「G3だったらあれくらいの走りをしていい馬。(柴田)善臣も“何が何でも勝ってやる”という感じだったね」と大江原師はうれしそうに前走を振り返る。タケミカヅチの2勝目は、自身にとっても開業13年目にして初の重賞タイトル。「もっと興奮するのかと思ったよ」と照れ笑いを見せたが、ゴールの瞬間の喜びは胸に深く刻まれたに違いない。
ただ、余韻に浸っている暇はない。「安田記念が目標。このままだと賞金的に出走が厳しいかもしれない」と気を引き締めた。必勝態勢で臨む今回は自厩舎でじっくりと調整し、万全の仕上げを施している。1週前は美浦坂路で柴田善がまたがり4F52秒1をマーク。「ジョッキーも“いい反応だった”と言っていたよ」と状態は良好だ。
これまでマイル以上の距離しか経験がなく、7F戦は初めて。「本番を考えるとゆったり運びたいから後方からになりそう。でも府中の(長い)直線なら」と距離短縮を懸念する様子は見られない。軌道に乗った実力馬が重賞連覇を飾り、ディープスカイやウオッカなど豪華メンバーが待つ春のマイル王決定戦をより一層盛り上げる。
-デイリースポーツ-










