
◆ヴィクトリアマイル追い切り(13日) カワカミプリンセスがDウッドチップコースを元気いっぱいに疾走した。単走。序盤はゆったりと入ったが、前に目標(ほかの厩舎の馬)を見つけると闘争心に火がついた。4コーナーでかわしたあとは、力強い脚取りでゴールを駆け抜けた。
6ハロン86秒3−39秒6。「最初の2ハロンはおとなしかったけど、まだまだ気の強さがある。先々週、先週と速い時計を出したし、冬毛も抜けて見栄えがするようになった。この季節がいいみたい」柳田助手は、体調の良さを強調した。
昨年暮れの有馬記念は7着でも、今年に入って京都記念4着、大阪杯3着。レース内容は右肩上がりだ。「前走はもうだめかなと、あきらめかけたところから、すごい脚で突っ込んできた。あれなら楽しみが持てる」と西浦調教師。一流牡馬を向こうに回して、最速の上がり3ハロン33秒8で強襲した末脚に手応えを感じたという。
一昨年の雪辱 有馬記念後は、2200メートル→2000メートル。徐々に距離を短縮してきた。すべては、ここへの布石だった。一昨年こそ1番人気で10着に敗れたが、当時は半年ぶり。何とか間に合わせた一戦だ。「今年は3走目で、仕上がりも一番。東京のマイルも、いいはず」とトレーナーの期待は高まる一方だ。
デビュー5連勝でオークス、秋華賞を制し、12着降着になったエリザベス女王杯も1位入線…。地力は女傑ウオッカにも劣らない。直接対決は07年宝塚記念(6着、ウオッカは8着)だけ。「メンバーは強いが、何とかもう一度、口取り(表彰式)をして牧場に帰してあげたい」という西浦師の夢がかなう可能性は十分ある。
-スポーツ報知-










