
90年阪神3歳S・G1の勝ち馬イブキマイカグラ(牡21歳、父リアルシャダイ)が24日、急性心不全のため死亡した。29日、けい養先の軽種馬育成調教センターから発表された。
同馬は栗東・中尾正厩舎に所属。鋭い末脚を武器に91年報知杯弥生賞・G2、NHK杯・G2を優勝。ダービーは骨折で出走できなかったが、菊花賞は2着だった。翌92年、屈けん炎を発症。通算14戦5勝で現役を引退、種牡馬入りした。
種牡馬となってからは、ゴールデンイースト(埼玉新聞杯)を出したものの、JRAでは活躍馬が現れなかった。03年に種牡馬生活にピリオドが打たれ、軽種馬育成調教センターの引退名馬、功労馬の助成金交付対象馬として、余生を送っていた。
イブキマイカグラを管理した中尾正元調教師「人なつこい馬だったけれど、競馬は難しかった。南井君(主戦騎手、現調教師)も苦労していた。末脚が良く、いい競馬でG1を勝ってくれた。私の競馬人生で、大きな思い出に残る1頭です」
-スポーツ報知-












