
◆ラジオNIKKEI賞追い切り(1日) 坂路に入った3勝馬のイコピコは、馬と馬の間をかき分けるように伸びて4ハロン52秒9。オープン馬の貫禄を見せつけた。
馬が密集する朝一番の坂路を力強く駆け上がった。馬群を縫うようにイコピコが突き抜ける。「単走なのに、一番混むところを走って、競馬みたいだったね」という西園調教師の笑顔は余裕たっぷり。それほど鋭い伸びは目を引いた。
坂路で52秒9。ラスト2ハロンで12秒4−12秒2とグングン加速する姿が充実度を表す。「時計も動きも、上がりの脚もしっかり」。白百合Sでオープン勝ちを飾った勢いそのままにG3へたどりついた。
春のプリンシパルSで強烈な末脚を見せつけながら、出遅れが響いて4着。ダービー挑戦はかなわなかったが、トレーナーは秋にかけている。「ハンデの57キロは見込まれたが、秋のクラシックも57キロ。この後は休養させるので、しっかり結果を出したい」と父マンハッタンカフェも制した菊花賞候補として、まずは目の前の勲章を狙う。
天候がカギ 課題のゲート難は、徐々に解消しつつある。「(前走は)少し立ち上がるところを見せていたが、その後も練習を続けている。極端な道悪にさえならなければ」とカギは天候だけとみている。
鞍上は、3走前に勝利に導いた田中勝。「いいイメージを持っているはず」と指揮官が信頼するジョッキーが、チャンスをきっちりものにするか。
-スポーツ報知-












