
◆報知杯FR追い切り(11日) ショウナンカッサイが、坂路で鋭い動きを見せた。グラフィックレディ(3歳未勝利)の後ろを追走する形から、ラスト1ハロンで外に出すと、どうだ。グンと加速。あっさりと突き放し、最後は3馬身も先着した。
朝一番で馬場状態が良かったとはいえ、4ハロン53秒4−12秒8の好時計。キビキビしたフットワークに、充電効果がはっきり感じられた。北出調教師は「トモ(後肢)にいい筋肉がついたし、落ち着きがあるのがいい。前に馬を置いて折り合いをつける調教をやり出してから、瞬発力がついてきた」と目を細めた。
新馬、オープン特別のききょうSと、デビュー2連勝。G1の阪神JFでも4着だが、〈6〉〈9〉〈10〉番人気。常に地味な存在だが、指揮官の評価は高い。「毎回、こちらが思っている以上の競馬をしてくれる。マイル戦の前走も、最後でもうひと伸びした。父(ショウナンカンプ)より距離は融通がきく」
雑草ならではの強さは、馬の表情にも表れているという。「牝馬だけど、やさしい顔をしていない。根性のありそうな、きつい目をしている」とトレーナー。コンビを組む幸も「楽に前に行けるし、乗りやすい。マイルまでこなせるが、1400メートルならもっといい」と期待を口にした。桜の開花はまだだが、こちらの勝負気配は充満している。
-スポーツ報知-











