
「フィリーズレビュー・G2」(15日、阪神)
チケットは3枚。桜花賞(4月12日・阪神)のトライアルの最終追い切りが栗東トレセンで行われ、アイアムカミノマゴがDWで文句なしの動きを披露した。併走馬を寄せつけず、シャープな伸びで2馬身半先着。気配は抜群だ。同じくDWのスイリンカは4Fから単走で追われ、軽快な動き。また良血アディアフォーンは坂路を力強い脚さばきで駆け上がり、逆襲ムードを漂わせた。
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躍動感にあふれていた。アイアムカミノマゴは栗東DWでゲバルトステイヤー(5歳1000万下)と併せ馬。序盤は先行するパートナーを2馬身半後方からマーク。直線でGOサインを受けると、すぐにスイッチが入り、並ぶ間もなく一瞬にして抜き去った。5F70秒2-39秒2-11秒8。矢のような伸びで、楽々と2馬身半の先着を決めた。
集中力の持続が難しいタイプ。課題を解消すべく、前に馬を置いて調教を続けている。見守った長浜師も納得の表情を浮かべた。「いい動きをしていた。抜け出すとフワッと気を抜くところがあるので、気をつけて攻め馬をしている。(残り)1Fから追い出すという指示。内容としては上出来」と合格点をつけた。
初コンビの福永もケイコで感触をつかんだ。「乗りやすい馬。アグネスタキオン産駒らしくて、スピードの乗りがいい」と乗り味の良さを口にする。癖もしっかりと把握。「抜け出してからソラを使い気味だったので、それが競馬で出ないように。千四百メートルの距離はいいと思う。だいぶイメージはわいてきた。いいポジションで立ち回って、最後まで集中できれば」と理想のレースを描いていた。
関東から転厩して3戦目を迎える。紅梅Sは後方から、続くエルフィンSは逃げて、ともに4着。粗削りながらもオープンの舞台で健闘している。「課題がありながらも4着だし、能力はある。どれだけ課題をクリアしてくれるか。バチッと合えば、突き抜ける力はある」と福永。気持ちと走りがかみ合ったとき、桜花賞への切符は自然とついてくる。
-デイリースポーツ-













