
「直球勝負 キーマンの懐へ」は、フローラSに出走するハシッテホシーノの主戦を務める松岡正海騎手(24)に迫った。タレント・ほしのあきの命名馬で話題が先行しがちだが、果たして実力のほどは?(ターフライター・平松さとし)
——ハシッテホシーノの最終追い切りにまたがった感触は?
松岡騎手 手塚先生には「68〜69秒くらい」(実際は5F67秒5)と指示されたので、それより少し速くなってしまい、迷惑をかけてしまいました。でも、動きそのものは良かったので出走態勢は整ったと感じました。
——道悪の前走は道中で相当に泥を浴びたと思いますが、ひるむことなく走っていた。根性がある?
松岡騎手 そうですね。レース中にへこたれることはない。そういった根性を持っているし、学習能力が高いので馬込みも気にせずに走ってくれます。
——ゴール前の直線では前が壁になるシーンがあったが、それもはねのけた。
松岡騎手 僕が上手に乗ってあげることができず、ああいう態勢(前が詰まる)になってしまいました。でも、いったん下げて外へ出すロスがありながら勝つのだから大したものです。
——序盤から折り合いもついていた。
松岡騎手 はい。先生からは早い時期にオークスを目標にしたいと聞いていました。だから長丁場での折り合いを重視して騎乗しました。
——前々走(未勝利1着)は抜群のスタートを切ったせいか、少し行きたがっていた。折り合いに対する不安は?
松岡騎手 正直言って全くないとは言えません。調教では、まだ掛かるくらいのところがありますので、今回もリズムを大切にして乗らなくてはと考えています。
——ここ2戦ともゴール前、他馬に迫られてから再度突き放すように伸びました。
松岡騎手 手応えは終始良かったので、乗っている印象としては再度伸びたという感じではありません。まじめに走って最後まで踏ん張ったという感じを受けました。
——過去2戦は、いずれも渋った馬場でしたが、新馬戦(三浦騎乗)では33秒台の脚。切れるという雰囲気もありますか?
松岡騎手 それは凄く感じます。ゴーサインを出してからの反応が良く、抜け出すときの脚は“シュッ”という感じ。切れる脚を持っています。
——体が増えてきません(前走時448キロ)が、長丁場を走る分には太くなるよりいい?
松岡騎手 そうだと思います。今週の感じでは先週より細くなっているということはないし、あまり気にしすぎる必要はないと考えています。
——話題が先行しがちですが、実力もある?
松岡騎手 その通りです。僕が乗った2戦ともに決して楽な競馬ではなかったので、力がなければ勝てなかったと思います。とにかくリズムよく走らせてあげればいい結果につながる。そう信じて乗るつもりです。応援、よろしくお願いします!
-スポーツニッポン-










