
「フローラS・G2」(26日、東京)
タレントほしのあきの命名馬として注目を集めるハシッテホシーノが22日、美浦Wで最終追い切り。残り1Fだけ強めに追って併走馬に3馬身先着を決めた。G1舞台に立たせるために陣営は全力投球の構えで送り出す。
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最後まで攻め抜いた追い切り内容に、意気込みが伝わってきた。美浦Wで、レイクパペット(3歳未勝利)を追走する形で始まったハシッテホシーノの最終追い切り。緩いペースで進んだ道中からは一変して、直線でその内容は熱を帯びる。外から僚馬に並びかけると、鞍上の松岡のアクションが激しくなり、それに応えてホシーノは鋭伸。ゴールまで強めに追われると、あっさり3馬身差をつけて駆け抜けた。
5F66秒4-38秒3-12秒3。「追っての反応を見たいというジョッキーの要望を取り入れた。ここ2週も良かったし、動きに関しては不安なところは見当たらなかった」。そう言ってうなずいた手塚師。話がやや細く映る馬体に及ぶと、「カイバ食いが細い馬なので、思ったより増えなかった」と認めたうえで、「太らないタイプだし、だからこそ長い距離が向くんだろう。それでも先週からは回復した。逆に増えすぎているようだと動けない。だから馬体の増減に関しては気にしなくていい」と説明した。
馬体が増えない状況下でも、馬なりの調教ではなく妥協のないメニューを課した。この一戦に対する意気込みの表れといえる。「本番の権利を獲らなきゃ始まらない。一生懸命仕上げました」とトレーナー。トライアルではあるが、こん身の仕上げを強調した。
要望を出した松岡も同じ思いだ。「今回は二千メートル。開幕週だし、ある程度の位置につけたい。外枠でも引いて最初からついて行けなかったら困る。レース勘を取り戻すためにもしっかり追った。反応も良かったし、でき上がっている」と好仕上げを約束した。牡馬相手に完勝を決めた前走で、話題先行ではない実力があることは証明した。今回はその実力でG1出走権をガッチリとつかむ。
-デイリースポーツ-










