
「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)
重賞連勝の勢いに陰りなし。春の盾の1週前追い切りが東西トレセンで行われ、アサクサキングスが栗東DWでシャープな伸びを披露した。阪神大賞典の疲れも取れ、大舞台へ向けて準備は着々と進んでいる。美浦では安藤勝が駆けつけ、香港ヴァーズ3着以来のジャガーメイルがポリトラックで並入。アルナスラインも栗東坂路で力強い脚さばきを披露した。
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既に戦闘モードに突入している。アサクサキングスが栗東DWで躍動感にあふれる動き。軽快にピッチを上げて直線へ。GOサインが入ると、さらに加速して、右ムチを受けながらシャープにフィニッシュを決めた。
時計は6F83秒0-38秒6-11秒5。大久保龍師は「気持ちも乗ってきているので、あえて助手を乗せた。もうちょっと強くても良かったかな。まあ、来週に加減ができるから」と話した。あとは微調整をするだけ。調整過程に不安はない。
重賞2連勝と勢いに乗っている。昨年の有馬記念で14着惨敗。その後は調教量を増やした。「普段の坂路を上がるときなども、以前より時計が1秒ほど速くなるようにした。京都記念でいい結果が出たので、今回も同じような感じでしている」と寺島助手。さらに負荷をかけることで、そのたくましさは増す一方だ。
ハードな馬場だった阪神大賞典後は疲れが出たが、2週間ほど入念なケアを施したことで今では全く問題はない。「先々週に坂路で15-15を切ったくらいから、馬が良くなってきた。もう1回走ろうかなという気になった」。寺島助手の明るい表情が順調さを物語る。
来週の最終追い切りは主戦の四位を背に行う予定。「ここまで2戦をちゃんと勝ってきて、いい状態で持って行ける。昨年よりは手応えがある」と寺島助手。1番人気で3着に敗れた昨年の雪辱へ狂いはない。
-デイリースポーツ-










