「安田記念・Ｇ１」（７日、東京）
ようやく晴れ間が出てきた６日の午後０時５６分に、昆厩舎の２頭が東京競馬場へ到着した。馬運車の扉が開けられると、ディープスカイは“待ち切れない”とばかりに勢いよく降り立った。「後ろの脚当てが下にずれていて、気持ちが悪かったみたいです（笑い）。でも無事に輸送をクリアできて良かった」。疲れもなく、元気いっぱいの相棒の姿を見て、堂本助手は安どの表情を浮かべた。
用意された馬房は、ＮＨＫマイルＣとダービーを制した時と同じＥ-１０棟の１番。「実は秋の天皇賞（３着）の時も同じだったんですけどね。でもゲンのいい場所だし、馬にとってもいいと思うので」と笑顔。３つ目のＧ１タイトル奪取へ、期待は膨らむ一方だ。
もともとが叩き良化型。休み明けをひと叩きして、思惑通りに調子を上げてきた。「先週の時点で体に張りが出てきたけど、競馬が近いことを分かっているようで、今週はさらにギュッと締まってきた」と大幅な上積みを感じ取っている。
年齢を重ね、心も体も期待通りに成長。「精神面も含めて、実が入って古馬らしくなってきた」と頼もしい姿に目を細める。たとえタフな馬場状態になっても「稍重までなら（ＮＨＫ）マイルＣでもこなしている。大丈夫」と気にしていない。世界へ向けての第一関門。自慢の末脚で突破してみせる。
-デイリースポーツ-
