
勝ったぜ、ベビー! 2日の札幌3R新馬戦(ダ1700メートル)で、単勝190円の断然人気に支持されたベビーネイル(美・藤沢和、牡、父コロナドズクエスト)が5馬身差の大楽勝を決めた。1分49秒3(良)。ベビーはカジノドライヴの山本英俊氏の所有で、交流のあるEXILEのメンバーが以前活動していたダンスチームから命名した。次走は札幌2歳S(9月5日、札幌、GIII、芝1800メートル)で重賞獲得を目指すぜ!!
札幌競馬場3Rの新馬戦。1番人気のベビーネイルは、スタートして2番手につける危なげないレースぶりで、直線でも追い出しを待つほど。後方を確認した横山典弘騎手がゴーサインを出すと、残り200メートルで後続をちぎり捨てた。「本当に従順な馬で、初めての競馬で上手に走っていたね」とノリも5馬身差の圧勝に笑顔が広がる。
ベビーは08年のセレクトセール1歳セリで山本英俊オーナーが2000万円で購入。父のコロナドズクエストは04年から日本で種付けを行っていたが、06年3月にこの馬の母ブライアンマリア(父ブライアンズタイム)に種付けした直後に急死。2歳世代はベビーだけだ。
藤沢和調教師は「アメリカに行けそうな馬ということで買ってもらったが、強かったね」と満足げ。調教では芝でも軽快な動きを見せ、「ダートは番組もないし、次は札幌2歳Sへ行きたい」と芝重賞への意気込みを語った。山本オーナーは「適性と能力を見るため、あえてダート戦を使ってもらった。期待した通りの強さだった。札幌2歳Sで芝適性がありそうなら、血統を残すためにも3歳は芝路線へ。古馬になってからアメリカに挑戦すればいい」と大きな夢を描いている。
馬名はオーナーと交流のあるボーカル&ダンスユニット「EXILE」のメンバーが、以前活動していたダンスチーム「BABY NAIL」から。カジノドライヴ(米GIIピーターパンS優勝、GIフェブラリーS2着)などで世界を渡り歩いた山本氏&藤沢和師コンビから、また1頭、日本の枠を飛び越えた馬が登場。これからの活躍が楽しみになってきた。
-サンケイスポーツ-












