
「函館2歳S・G3」(9日、札幌)
今年のJRA2歳重賞第1弾。ダービーをロジユニヴァースで制した久米田正明オーナーと萩原師のコンビが、期待十分にロジディオンを北の大地へ送り出す。4月に中山競馬場で開催された2009JRAブリーズアップセールで、1F11秒2の瞬発力を発揮(税込み1575万円で落札)した若駒は順調に成長。鞍上の後藤も、センスの良さにほれ込んでいる。
今年も“ロジ”の冠を持つ素質馬が北都で輝きを放つ。福島で新馬戦Vを決めたロジディオンが2戦目は札幌へと進路を取る。「(4月のブリーズアップ)セールで一番良く見えた馬。またG1を盛り上げられるように頑張りたい」と久米田正明オーナーは、早くも先々の大舞台を見据える。
昨年はロジユニヴァースが2戦目に札幌2歳Sで重賞初制覇を飾り、ダービー馬へ上り詰めた。タイプ、性別は違ってもセンスの良さでは負けていない。絶対的なスピードで押し切るパターンが多い短距離の新馬戦で、後方から鋭い切れ味を発揮。「出遅れたけど結果的には良かったかも。こういう勝ち方ができる馬は上に行ける」と、異彩を放った走りに鞍上の後藤も胸を躍らせている。
7月29日には、その後藤が函館まで駆けつけて1週前追い切り。Wで僚馬を5馬身追走、直線で力強く抜き去り2馬身先着を果たした。5F66秒2-12秒9のタイムで上々の動きを披露。「前走から大きく変わったという感じはありませんが、息遣いなどは良くなっています」と萩原師は、緩やかながらも上昇気配を伝える。デビュー戦以上のパフォーマンスを発揮できる状態なら、おのずと結果はついてくるはずだ。
-スポーツ報知-












