
【キーマンの懐へ】——スマイルジャックは約2カ月ぶりの実戦。中間は多くの本数を乗り、速い時計も出ていますね?
小桧山師 早々にここに目標を置き、びっしりやってきました。先週でも先々週でも使えたくらいです。
——仕上がりに問題はない?
当然です。間が空いていようが、連闘だろうが、いい状態でないと出走はさせません。
——前走(安田記念9着)を振り返ってください。スタートで後手に回ってしまいました。
そうですね。少し速くスタートを切ろうとして追突して遅れたようです。それでも、その後のリズムは悪くなかったので“どこではじけてくれるだろう?”と思って見ていました。
——内を突きましたが、直線で前が詰まり、大きくつまずいてしまいました。
運がありませんね。競馬だから仕方のないことですが、G1という大舞台で力を発揮できない形になってしまったのは残念でした。
——前々走(京王杯SC7着)も向正面で不利。このところ運のない競馬が続いていますね?
それでも、あの時は最後に33秒台の脚で追い上げました。前半で下がってしまったのは痛かったです。
——しかも、あの週は外差しがそう決まらない馬場状態。にもかかわらず大外からよく伸びていました。
力がないとできない芸当だったのは間違いないと思います。スプリングSを勝っていることでも分かるように、普通に競馬をさせてもらえれば重賞で勝ち負けできる能力の持ち主です。
——新潟は新馬戦(1着)以来。坂のあるコースで、あとひと息という競馬をする分、平たんで変わる可能性もありそうですね?
というか、右回りよりも左回りの方が良さそうです。右回りは時々大きく負けることがあるけど、左回りで着順を落としたのは不利のあったここ2走だけですから。
——切れる脚があるので速い時計の勝負になっても大丈夫?
極端に速くなったときはどうなるか…。こればかりはやってみないと分かりません。でも、大丈夫だと信じてはいます。
——折り合いが課題になるタイプですが、気性面での成長は?
じっくりと併せ馬をしたり、横や前を壁にしてリラックスさせて走らせるような調教も課してきました。競馬は競馬でどうなるか分かりませんが、調教の段階ではかなりの成長が見込めるといっていいでしょう。
——意外にも、まだ2勝馬。3勝目の期待がかかります。
期待はいつもしています。素質は高い馬なので何とか勝たせてあげたいです。(ターフライター 平松さとし)
-スポーツニッポン-












