
「関屋記念・G3」(9日、新潟)
巻き返し宣言だ。米子Sで14着と大敗を喫したライブコンサートが、新潟のターフで反撃を見据える。前走の敗因は太め残りと明確。この中間は攻めを強化して、余裕のあった馬体をシェイプアップすることに努めた。その効果で動きに切れが出ている。初めて挑んだG1の舞台で5着に健闘した実力馬。長い直線で重賞タイトルをつかむ。
1番人気に支持された米子Sで、ライブコンサートは見せ場すらつくれず14着に大敗した。主役を任されながらも、ファンの声援に応えることができなかった。一体、敗因はどこにあるのか-。セン馬だけに“気ムラな面が出てしまった”という見方もあるが、白井師は「戦前から嫌な予感がしていた」と振り返った。
「具合自体は良かったが、(レースを)使うか使わないかで迷いがあったからね。体が増えていたように、結果的に仕上げが甘くなった。この馬は結構、体重に左右される面があるんだよ」。8キロの馬体増は許容範囲にも思えるが、馬体を研ぎ澄まさなければ力を発揮できないタイプ。まして57・5キロのハンデを背負っては、鈍さが出るのもうなずける。「このクラスまで来ると“切れ”が要求されるからね」。オープン特別2勝の実力馬であっても、スキを見せては勝てない。もちろん今度は万全の仕上げで越後のターフへ乗り込む。
中間は栗東坂路でしっかりと乗り込まれ、シェイプアップに成功。レースが近づくに連れて、動きにも切れが出てきた。「今度は結構絞れていると思う。直前の追い切りも、併せ馬でビシッとやる予定だからね」。指揮官は手応えを感じ取る。
2走前の安田記念では5着に健闘。58キロを背負っての好走は、確かな地力強化を印象づけた。ただ、重賞は未勝利。そろそろタイトルを手に入れたい。「ここを使ってから楽をさせようかな、と考えている。秋に備えるためにね」。今秋の最大目標はマイルCS(11月22日・京都)。まずは前回の汚名を返上し、重賞初Vで飛躍の季節へ突き進む。
-デイリースポーツ-












