
「第69回皐月賞」の枠順が確定した16日、12番に決まったフィフスペトルは追い切りで切れのある動きを披露、万全の状態をアピールした。
戦績を物語る軽快な脚さばき。フィフスペトルが躍動感あふれる動きで坂路を駆け上がった。ボーダレスワールド(4歳1600万)を1馬身追走。最初の1Fで14秒2とアイドリング代わりのラップを刻むと一気にギアチェンジ。馬体を並べ12秒7—12秒7で折り合うと、ゴール前は気合をつけられて再加速。11秒8を軽々とマークして半馬身先着でフィニッシュした。
「折り合い重点の調教。あまり興奮させないように気をつけた。いつも通り、この馬にとっては当たり前の稽古ができた。休み明けを1度使っているし態勢は十分整った」
加藤征師にとっても満足の行く最終追いだった。前走のスプリングSは追い込み届かずの3着だったが「道中で小さな不利が重なったレース」と師。大外を回すことになったが、それでも勝ったアンライバルドとはわずかに0秒2差。デビューからの連続連対記録は4でストップしたが、末脚の切れを再確認するには十分な内容だった。
「気性が勝っていて、鞍上の指示に反応しすぎるところがある」と師が語るフィフス。短距離向きの激しい気性だけに、初の2000メートルに不安がないわけではない。だが、1200メートルの函館2歳S優勝後は1戦ごとに距離を延ばし、確実にクリアしてきた。中山はコーナーを4度回るまぎれの多いレイアウト。「うまく前に壁をつくれれば、こなせない距離ではない」と胸を張るのもうなずける。
新コンビを組む安藤勝も加藤征厩舎の馬とは相性抜群。これまでにJRAのレースで95回コンビを組み【17111354】。3着内率は・432と5割に迫る。桜花賞をブエナビスタで制し、クラシック最高齢Vの記録を更新した熟練の手綱さばきで、3強ムードにくさびを打ち込む。
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