
無敗のロジユニヴァースとともに“3強”を形成する西の2頭、アンライバルドとリーチザクラウンも元気いっぱいだ。アンライバルドは、スプリングSを制した後、心身ともに成長。自慢の瞬発力を強化して大一番に臨む。きさらぎ賞の覇者リーチザクラウンは、間隔を取ったことで馬体の立て直しに成功。先行力を武器に頂点を狙う。
リーチザクラウンは、2戦目の未勝利戦から4戦連続で単勝1・5倍以下に推されてきた。世代屈指の実力の持ち主とファンに認められてきた馬。2戦目で見せた2秒1差の圧勝劇は強烈だった。
2度の2着がアンライバルド、ロジユニヴァース相手だったことが、「3強」の皐月賞で印象を悪くしている。それでも、橋口調教師の信頼は揺るがない。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは、ロジに4馬身の差をつけられたが「あれが能力差だとは思っていない。あの時は力を過信したかな」ハイペースで逃げながら2着に踏ん張ったのは、力があればこそだ。
同じ逃げでも、慎重にラップを刻んだきさらぎ賞では3馬身半差の圧勝。脚力を出し切った時の強さは、半端ではない。「管理したG1馬7頭の中でも、トップクラスの馬。ダンスインザダーク(96年菊花賞)、ハーツクライ(05年有馬記念、06年ドバイ・シーマクラシック)級だと思っているよ」橋口師の評価は、2度の敗戦を経ても全く変わっていない。
新馬戦で520キロあった馬体が、きさらぎ賞では500キロに。デビュー以来、最軽量となったため、トライアルをパスしてじっくり調整してきた。「もともと無駄肉が付きにくい体だからね。立て直して、だいぶ体はふっくらした」一昨年のヴィクトリー、昨年のキャプテントゥーレと逃げ切りが続く皐月賞。自慢のスピードで、先行押し切りを狙う。
-スポーツ報知-










