
「皐月賞・G1」(19日、中山)
圧巻だった。アンライバルドは15日、栗東CWで7馬身先行したストラディヴァリオ(6歳1600万下)を4角で捕まえると、直線入り口では早々と抜き去った。その後も手加減なし。鞍上が手綱をしごくと、さらに加速。自慢の瞬発力を見せつけ、その差を4馬身に広げてゴールに駆け込んだ。
「先週より強い負荷をかけた。前を捕らえにいった時の瞬発力、追われての反応を見て“大丈夫”と思いました」。友道師は満足げの表情でうなずく。重馬場ながら6F79秒5、3F37秒6-12秒4。時計も優秀だ。
初の長距離輸送があった前走時は、馬なりのまま最終追いを終えた。これだけ攻め抜けたのは、精神面の成長に手応えをつかんでいるからだ。岩田が「初めての中山で落ち着いていたし、ゲートの中でもおとなしかったのはびっくりした」と言えば、トレーナーも「課題だった落ち着きも、これまでで1番だった。レース後もさらに落ち着いている」と目を細める。
3強の構図で迎える第1冠。岩田は「強い2頭に離され過ぎずに進めたい。レースを使うごとにうまく首を低くして走れるようになっているし、素晴らしい瞬発力がある。それを生かしたい」と意気込みを語った。
「3強に入ってもやれると思うし、ウチの馬が一番競馬はしやすい。父と同じローテ。できれば成績も同じにしたい」。友道師は03年2冠馬の父ネオユニヴァースと同じ道のりを目指している。
-デイリースポーツ-










