
◆皐月賞追い切り(15日) 3か月のブランクを感じさせない素軽さで、ナカヤマフェスタが躍動した。ニューポリトラックコースでタイセイダンサー(3歳未勝利)と併せ馬。3コーナーで内から鼻面を並べに行くと、直線を向いた時は、すでに半馬身前へ出ていた。そこからは、四肢をいっぱいに広げて最後のひと伸び。2馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。5ハロン65秒1。ラスト1ハロンは12秒3をマークした。
前の馬をかわすイメージを、調教でしっかりと植え付けた。「今日は、相手を捕らえてスッと出る感じを、馬につかませたかった。やれば時計はもっと出る馬だけど、もう必要ないからね」と二ノ宮調教師。ここまでの乗り込み量は豊富で、先週は蛯名が騎乗したことから、気持ちを乗せるだけで十分だった。
京成杯(2着)後は、報知杯弥生賞を使う予定だったが、左前肢のザ石のため同レースを回避。体調が整わないため、スプリングSも使わず、ぶっつけで本番を迎えることになった。それでも、トレーナーに不安はない。「普通なら使える程度だったけど、先がある馬だったので、しっかり治したいと思って休ませた。その効果で、足腰の状態は良くなった」。無理をしなかったことが吉と出ているようだ。
気性が勝っている点からも、いきなりの激走を予感させる。「気持ちで走るタイプなので、久々でも大丈夫。中山も1回使っているので心配ない」と二ノ宮師。関東馬はロジユニヴァースだけではないとばかりに、力を込めた。
-スポーツ報知-










