
スペシャルウィーク産駒で、母はG1馬キョウエイマーチ。桜花賞を制したブエナビスタと似た血統背景のトライアンフマーチに一発ムードが漂う。開門直後の午前6時に坂路1本(4F61秒1)。感触を確かめた清山助手は「いい状態。筋肉が締まってきた」と成長に目を細めた。
若葉S(2着)はゴール前でベストメンバーの末脚に屈したが、権利獲りを優先して道中で好位につけたためだ。陣営に落胆の色はみじんもない。清山助手は「まだ幼さはあるが、レースのたびに収穫がある」と前向きだ。前走の収穫については(1)距離のメドが立った(2)叩き合う形でも集中力を切らさなかった(3)スムーズに流れに乗れた——3点を挙げた。いずれも皐月賞に向けてのプラス材料だ。時計勝負は未知数だが「キョウエイマーチの子だし、乗った感じはビュンとした脚を使えそう」と楽観的。「ジョッキー(武幸)も特徴をつかんでくれている。どの位置にいなければ駄目というタイプではない」と自在性も強調した。ダービー馬ウオッカをはじめ、毎年のようにクラシック戦線をわかせる角居厩舎だが、意外にも皐月賞は初出走。「状態の良さで、上位3頭相手にどこまでやれるか」と清山助手は期待を込めていた。
-スポーツニッポン-










