
◆皐月賞追い切り(16日) 三浦が騎乗したモエレエキスパートは、ウッドチップコースでアイアムネオ(3歳オープン)の3馬身前からスタートした。4コーナーでは、相手が内から並んで来るのを待ち、かぶせるように馬体を併せていく。直線はいっぱいに追われ、6ハロン84秒2−40秒0−13秒2。馬なりのパートナーを引き離せず同時入線となったが、動きはパワフルだった。
調教を終えた三浦は、笑顔で手応えを口にした。「併入だけど、相手はすごく動く馬。あのままずっと追っても、バテることはない。確実に先週より素軽くなっている」。ホッカイドウ競馬から中央に移籍して3戦目。前走(報知杯弥生賞3着)以上の状態にあるようだ。
2年目の春に迎えるクラシック初騎乗のチャンス。「いい経験になります」と目を輝かせる。ルーキーイヤーの昨年、新人最多勝をはじめ、武豊の持つさまざまな記録を塗り替えた。08年スプリンターズS以来、6度目のG1挑戦となる今回、武の19歳7か月23日(88年菊花賞スーパークリーク)を大幅に上回る、史上最年少G1制覇の期待がかかる(勝てば19歳4か月1日)。オーナーであるビッグレッドファームの総帥・岡田繁幸氏の直々の指名で実現した騎乗に、燃えないわけにはいかない。
奥平調教師は、若いジョッキーとの“縁”を強調する。「コイウタ(07年ヴィクトリアマイル)の時が、G1初制覇の松岡だからね。騎手の勢いに乗っていこうかな」。36歳のトレーナーにとっても、皐月賞初挑戦。フレッシュなコンビから目が離せない。
-スポーツ報知-










