
◆ダービー追い切り(27日) 数字上では“らしさ”を見せた。皐月賞14着からの巻き返しを狙うロジユニヴァースは、中谷(レースは横山典)が騎乗して坂路へ。スタート地点からハイペースで駆け上がった。勢いは最後まで衰えず、ゴール前だけ気合をつけられてフィニッシュ。この日、4番目となる50秒0をマークした。
ラスト1ハロンのタイムも、11秒7としっかり。それでも、萩原調教師に晴れ晴れとした表情は見られなかった。「4ハロンの行き出しは思っていた通りだったし、ラストも速かった。ただ、もうひとつ反応が…」。確かに、2走前の報知杯弥生賞を勝った時は、馬なりで47秒9。馬場状態に違いがあるとはいえ、納得いかないところがあったのだろう。
皐月賞は、マイナス10キロの馬体重、レース展開など、悪い条件が重なっていた。この中間は「敗因を何と決めつけず、気になることを一つずつ洗っていく作業を繰り返してきた」と萩原師。その効果で、前走よりも着実に前進はしているという。それでも「少し時間が足りなかった」。理想が高いからこそ、約1か月の期間では、頭に描くパーフェクトな地点まで到達し切れなかったのかもしれない。
好走のポイントを聞かれたトレーナーは「馬体に躍動感があるかどうか」と答えた。皐月賞では全く見せることのなかった躍動感が、府中の直線でよみがえるのだろうか。
-スポーツ報知-










