◆第７６回ダービー・Ｇ１（３１日、東京芝２４００メートル） 復権をかけ、ロジユニヴァースが巻き返しに意欲を燃やす。皐月賞は先行馬総崩れの速い流れだったとはいえ、１秒９も離されての１４着。単勝１・７倍の断然人気に応えられなかった。だが、それまで無傷の４連勝を飾った実力馬。前走が本来の力ではないはずだ。
不可解な大敗。萩原調教師は「敗因は、まだはっきりしていません」と首をひねる。ただ、目に見える形で要因を挙げるとすれば、馬体重に異変があった。レースの３日前に５０４キロで発表された調教終了後の馬体は、当日４９０キロに。報知杯弥生賞（５００キロ）と比べても、大きく数字を落としていた。
４月２２日に宮城・山元トレセンに放牧に出され、８日に帰厩。体重は戻りつつある。「１週前の追い切り後の計量で、鞍を着けて５１４キロ。当日まで平行線を保ちたいと思っています」と萩原師。今回はレース当日ではなく、前日の土曜に輸送し、馬体減のリスクを減らす予定だという。
皐月賞前は、東の救世主との声が大きかった馬。ダービー１１連敗という関東馬の不名誉な記録に終止符を打つためにも、奮起が期待される。「２週連続で併せ馬で追い、意識的に強い調教で攻めています。皐月賞時に比べても、状態は多少なりともアップしていると思います」と萩原師。底力を発揮すれば、大一番での大逆転があっていい。
-スポーツ報知-
