
「オークス・G1」(24日、東京)
桜の女王が関東へ初見参だ。ブエナビスタは23日の土曜午後1時44分に東京入り。20分ほどの引き運動で馬体をほぐした。今回が初の長距離輸送となったが、山口厩務員は「一緒にきた牝馬がおとなしかったので落ち着いていた」と、変わらない様子に笑顔を浮かべた。
数多くの名馬を、厩務員として担当してきた腕利きだ。93年ベガ以来、自身2度目、史上11頭目の牝馬2冠を目指す。「いいプレッシャーだね。アドマイヤドンやベガはうるさい面があったけど、この馬は競馬場に来ると落ち着く。変に力をつかわないのがいいみたいだね」。大人の女性を連想させる切り替えの早さも強さの秘けつだ。
木曜発表の馬体重は456キロ。前走とほぼ変わらない。「もともと増減は激しくない。輸送しても減ることはない」と特に心配はしていない。
あとはファンファーレを待つのみだ。「阪神の千六百メートルだから前走のようなレースができたが、本質的に距離は長い方がいい。運動中は雨が体に当たると嫌がるけど、走っているうちは問題ないから」と、日曜の雨予報も死角にはならない。前日オッズは断然の1番人気で単勝は150円。69・24%の支持率を誇った桜花賞前日には及ばなかったものの、54・27%という数字が“1強”の図式を物語っている。
ビクトリーロードの先には、仏G1・凱旋門賞(10月4日・ロンシャン)での世界挑戦が待つ。負けられない一戦、直線で末脚が爆発する。
-デイリースポーツ-










