
◆ダービー追い切り(27日) 鋭い眼光の先にあるのはダービー馬の称号だけだ。「曇りのない仕上げができた。必ずや結果を出してくれるはずです」と領家調教師。ためらいなく、ストレートに言い切れたのは、もちろんセイウンワンダーの最終追い切りが素晴らしかったからだ。
福永を背にCウッドチップコースでワンダーキラメキ(3歳500万)との併せ馬。4秒以上も前を行く相手を馬なりで追走した。よどみないペースで流れたが、何もすることなく直線であっさり馬体を併せた。残り1ハロン地点で鞍上が仕掛けると、抜群の瞬発力で1馬身半先着を果たした。
「追ってからの反応がむちゃくちゃ良かった。左回りもいいし、頭(1着)を狙えるという気がする。馬を信じていきたい」3週連続の調教騎乗でお互いの呼吸を熟成させた福永が、初のダービー制覇へ力強く言った。
皐月賞は後方から末脚を伸ばして3着。2歳王者復権の時は近づいている。「距離は問題ないし、脚質的に府中は合う。悔いのない状態に仕上がったし、ワクワクしています」。開業30年目に訪れた最大のチャンスに領家調教師が奮い立つ。
-スポーツ報知-










