2009年2月4日水曜日

最強の1勝馬?33秒1の男ヴェロシティ/共同通信杯 -馬皇競馬ニュース-





 今年の牡馬クラシックを占う一戦「第43回共同通信杯」が今週の東京メーン。年明けの3歳重賞はすべて関西馬が優勝しているが、その流れに待ったをかけるのが関東馬のマッハヴェロシティだ。名手・安藤勝とのコンビを継続、広い馬場を味方に持ち前の末脚を生かして重賞初制覇をもぎ取る。

 逃げ切りVだったデビュー戦(昨年7月新潟)で、3F33秒1の驚異的な上がりをマークしたマッハヴェロシティ。だが、その後の3戦は強力なスピードを発揮できないまま不完全燃焼のレースが続いている。「道悪だったり不利があったりで、かわいそうな競馬ばかりだった」と武藤師。振り返れば言葉通り、新潟2歳S(8着)は不良馬場。東スポ杯2歳S(6着)はスタート直後と最後の直線で進路をカットされる不利を受けた。前走ラジオNIKKEI杯2歳S(4着)は1角で他馬と接触し戦意を喪失しかけた。

 だが、裏を返せば敗因ははっきりしている。「前走も最後は凄い脚を使ってくれた。最初のゴチャゴチャがなければ、もっと差を詰められたはず」と、師は前向きにとらえている。

 前走に続いて安藤勝が手綱を取ることも陣営にとっては心強い。「1勝馬だしダメ元で声をかけた」という師に対し、アンカツは二つ返事で騎乗を快諾した。「わざわざ東京まで乗りに来てくれるんだから、ジョッキーなりに手応えを感じてくれているんだと思う。前回乗ってもらった時に“腰が甘い”という指摘があったので、その点も注意して乗り込んでいる」と、師は名手の腕と判断力に期待を込める。

 500キロを超える雄大な馬体から繰り出される跳びの大きなフットワーク。中山の京成杯に向かうプランもあったが、広い東京の方が能力を発揮できるとにらんで、じっくり調整してきた。素質は重賞級でも1勝馬。クラシック戦線に名乗りを上げるため「最低限でも連対を確保して賞金を加算したい」と意気込む。3F33秒台前半に突入するマッハ=音速の末脚を、525メートルの直線で全開にできれば…。初タイトル、その先にあるクラシックの夢もグッと引き寄せることになる。
-スポーツニッポン-







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