
今週はクラシックへの登竜門「第43回共同通信杯」が東京で行われる。デビューから無傷の2連勝で駒を進めてきたのがダイワプリベール。前走の芙蓉S勝ちから4カ月の休養を挟んだが馬体はさらにパワーアップ。順調な仕上がりを見せてタイトル奪取での飛躍を誓っている。
2戦2勝。まだ底を見せぬ“あいつ”がターフに帰ってくる。昨年10月の芙蓉Sでダノンベルベール(その後、阪神JF2着)をきっちりと封じ込んだダイワプリベール。躍動感あふれるフットワークに、どれだけパワーが備わったか、4カ月ぶりの実戦が楽しみだ。
芙蓉S後は「疲労が少したまっており、成長を促す意味もあって」(池上助手)朝日杯FSを自重。1月10日に放牧先の宮城県山元トレセンから美浦へと帰厩した。「2歳時にかなり完成していた馬なので大きく成長したところはないが、肉付きが良くなって力が付いてきた」と池上助手はパワーアップに目を細める。
1月28日の1週前追い切りでは3歳新馬(ウエスタンヒギンズ)を3馬身追いかけて首差遅れ。ただ僚馬には土谷騎手がまたがり、こちらは調教助手。体重差を考慮すれば許容範囲内だ。「Wコースはあまりうまい方ではないから。体も気持ち重い。ただレースまであと2本追えるので問題はない」と池上助手は順調ぶりを強調した。
父エンパイアメーカーは03年米ベルモントSの覇者。3冠を懸けて臨んだファニーサイドを3着に退けたことで知られる。その父から高い素質を受け継いでいる。「スピードとパワーはかなりのもの。今回は1800メートルでそれらをどう持続させるかがポイントになる」と池上助手は距離が鍵になるとみている。距離延長をあっさり克服するようなら、一気にクラシックの有力候補として浮上する。
-スポーツニッポン-







