
「日本ダービー・G1」(31日、東京)
いざ2冠獲りへ、皐月賞馬アンライバルドは、午後3時47分に東京競馬場に到着した。馬運車から降りてくる姿は迫力十分。はち切れんばかりの馬体、グッと首を丸く曲げて、気合をにじませる。「道中は何事もなく来たから大丈夫」と杉村助手は胸を張った。
出来は万全だ。「ケイコの動きとか、総合的に皐月賞以上。若駒SからスプリングSのときにグーンと上がって、皐月賞、ダービーと上がってきた。ピーク手前のギリギリくらい」。中間は運動量を増やしてきたが、ハードな追い切りもクリア。きっちり“ダービー仕様”に仕上がった。
不安は何もない。大外枠の(18)番も大歓迎。「絶好枠だね。道中の不利が一番怖かった。ここなら岩田くんも考えないで乗ることができる」と杉村助手。外からかぶせられる心配もなく、自分のリズムで運びやすい。「ゲートをポンと出て、流れについて行けば、あとは直線でドキューン」。皐月賞で見せた驚異の切れ味を全開させる。
馬場が渋ってもOK。緩い馬場だったスプリングSで証明している。「血統からも道悪は鬼だし、なおかつ瞬発力もあるからビックリするね。鬼に金棒」。死角は見当たらない。84年シンボリルドルフ-91年トウカイテイオー以来、史上2組目となる父子2冠、57年ヒカルメイジ-59年コマツヒカリ以来、50年ぶり史上3組目となる兄弟Vの偉業達成へ。あとはゲートインを待つばかりだ。
-デイリースポーツ-











