
「安田記念・G1」(7日、東京)
ディフェンディングチャンピオンのウオッカが、昨年を上回る出来で連覇を狙う。全休日の1日、清山助手は「昨年とは比べものにならない。心身ともに成長し、完成の域に近づいている」と声を弾ませた。ムードは最高潮に達している。
ヴィクトリアマイルを7馬身差で圧勝したあとも、すぐに乗り込みを開始した。レース10日後の5月27日には栗東坂路で4F54秒6の時計をマーク。31日にはCWで3頭併せを行い、5F65秒7、ラスト1Fは11秒3と驚異的な時計をたたき出した。前走後からの間隔を考えると、かなりハードなメニューだが、何事もなかったようにケロリと消化している。「あれだけの競馬をしたら、普通ならその後のことを心配するが、今の彼女にとってはあれが普通なのでしょう」。まさに規格外。万全の態勢だ。
ここを勝てばメジロドーベルを抜き去り、牝馬単独トップのG1・6勝目。史上初の“10億円牝馬”が誕生する。「年度代表馬に選ばれるくらいだし、牝馬の枠を超えているからね」。ダービーで牡馬をけ散らして頂点に立ち、天皇賞・秋を驚異的なレコードで制した最強牝馬が、得意の府中でまた新たな伝説をつくる。
-デイリースポーツ-











