
春のマイル王決定戦「第59回安田記念」(7日、東京、GI、芝1600メートル、1着賞金1億円)に向け、出走予定馬が栗東、美浦のトレーニングセンターで追い切られた。
連覇、そして牝馬GI最多勝が懸かるウオッカは鞍上・武豊騎手が跨り、栗東のCウッドコースに登場。
4馬身先行する僚馬2頭を追走し、5F地点から徐々に差を詰め、直線内に入ると一気に加速。ゴール前では2頭を4馬身、6馬身差に突き放す豪快なデモストレーション。
全体時計は5F68秒7−53秒5−3F39秒3−1F11秒2。全くの馬なりのままで、鞍上との呼吸もピッタリ。ラストの爆発力も文句なし。状態は完璧に近い。
1年後輩のダービー馬ディープスカイも豪快な動きを見せた。こちらも主戦の四位騎手を鞍上に坂路コースで追われた。
2週連続して、速い時計をマークしており、今日は終い重点のケイコ。馬なりからラスト1F追われると12秒3の瞬発力を発揮。全体時計は4F53秒8−3F38秒9。万全の出来でダービー馬対決へ向かう。
2強対決に待ったをかけるスーパーホーネットはDウッドコースで併せ馬。僚馬を4馬身追いかけ、4F過ぎからピッチ上げると、直線では壮絶な叩き合い。相手は調教駆けには定評のある馬で、抵抗にあったものの1馬身先着。時計も6F83秒5−5F66秒3−4F50秒6−3F37秒5−1F12秒3なら合格点。
高松宮記念で念願のGIタイトルを手にしたローレルゲレイロは坂路コース。
ケイコでは目一杯に追われていた馬だが、前回からソフト仕上げにチェンジ。結果が出ただけに今回もゴール前で仕掛けられる程度の軽いもの。時計は4F54秒4−3F39秒5−1F12秒6だが、フットワークの素軽さは特筆もの。
美浦では東京マイルの東京新聞杯を勝ち上がったアブソリュートが元気一杯。主戦の田中勝春騎手を鞍上にニューポリトラックで、5F69秒8−4F53秒9−3F39秒7−1F12秒2を軽々とマーク。仕上がりはなかなか良さそうだ。
-サンケイスポーツ-












