
「安田記念・G1」(7日、東京)
秋の凱旋門賞挑戦を見据えるディープスカイは3日、追い切りを行った。栗東坂路でしまい重点の内容だったが、ラストは鋭い伸びで切れのある走りを披露。万全の態勢をアピールした。
日本最強馬の称号は渡せない。ディープスカイが春のマイル王決定戦で頂点を狙う。仏G1・凱旋門賞(10月4日・ロンシャン)出走へ向けて陣営が課した安田記念、宝塚記念の2つのハードル。主戦の四位は「結果を出さなければならない」と力強く語る。まずはマイル戦のここで、世界へ通用するスピードをアピールする。
追い切りは栗東坂路で行われた。しまい重点で、4F53秒8-38秒9-12秒3をマーク。2週前に4F51秒0と坂路自己ベストタイムを計時し、先週も一杯に追われて、速い時計を出した。直前はセーブ気味の内容になったが、騎乗した四位は「先々週、先週とハードにやっているからね。しまいの反応は良かったし、感触はいい」と手応え十分。本番を前に態勢は整っている。
今回は1年1カ月ぶりとなるマイル戦。NHKマイルCで頂点に立っているとはいえ、久々の距離だけに心配な面もある。だが、昆師は「安田記念をイメージして坂路の量を増やした」と説明する。スピードを重視するために、コースから坂路に変えて調整した。距離対策は練ってある。四位も「マイルと言っても、東京だからね」と実績のあるコースだけに問題視していない。
「マイルと中距離を勝つには能力がなければできない。世界へアピールするにはいいレース」。凱旋門賞は参加するだけではなく、勝ちにいく。昆師はその思いから、安田記念、宝塚記念を勝って参戦すると公言した。その第一関門だけに、ここは負けられない1戦となる。同じダービー馬ウオッカ、そして海外からの刺客を打ち破り、海を渡る半券を手に入れる。
-スポーツ報知-












