
「ドバイWCデー諸競走」(28日、UAEナドアルシバ)
現地の25日夕刻、枠順抽選会が行われ、ドバイワールドCに挑むカジノドライヴは14頭立ての(8)番枠(馬番も同じ。以下同)に、デューティフリーのウオッカは16頭立ての(3)番に、ゴールデンシャヒーンのバンブーエールは12頭立ての(11)番に決まった。この日の朝にはカジノドライヴとバンブーエールがナドアルシバ競馬場のダートコースでそれぞれ追い切られ、ともに絶好の動きを見せた。
堂々とした振る舞いで、ダートコースを駆け抜けた。気温が一気に上昇し始めた午前7時20分、カジノドライヴは砂の感触を確かめるように、おむすび型のコースの頂点からゆっくりと始動。大きなフットワークでスピードは感じさせないが、雄大な馬体で大地を力強くキック。余力十分にゴール板を通過し、仕上がりの良さをアピールした。
見た目以上にタイムは速く、6F78秒4-36秒8-11秒5をマーク。まだ若干馬体に余裕がある印象を受けるが、気合乗りは十分。このひと追いで態勢は整うはずだ。感触を確かめた葛西助手は「土曜に4F52秒ぐらいを出しているし、その後も毎日二千メートルをキャンターで流していますからね。ゴールを過ぎた後も2Fほど脚を伸ばしましたが、いい感じの動き。フェブラリーS時の出来にはありますよ。カイバ食いもいいし、このままの状態でレースを迎えられれば」と滑らかな口調。美浦で報告を受けた藤沢和師は「これで期待を持って、飛行機に乗り込めます」と、夜の便でドバイへと向かった。
今年のドバイWCは、昨年のカーリンのような絶対的存在がおらず混戦模様。各国のメディアも「アルバータスマキシム(米)やアジアティックボーイ(南ア)が人気するなら、カジノドライヴで十分戦える」と評価は高い。「ドバイのダートは(ピーターパンSを制した)ベルモントの土の感じに似ていてすごく合いそう。ビッグチャンス?そうですね」と葛西助手。世界の頂点は手の届くところまで来ている。
-デイリースポーツ-












