
「ドバイWCデー諸競走、ドバイデューティフリー・G1」(28日、UAEナドアルシバ)
さあ待ったなし。28日にドバイで行われる競馬の祭典。“チーム・ジャパン”の3頭は、日本時間で23時55分発走予定のバンブーエール(ゴールデンシャヒーン)を先陣に、G1タイトル奪取を目指す。直前の27日朝は、デューティフリー出走のウオッカ、WC出走のカジノドライヴに、バンブーエールの各馬が、ナドアルシバ競馬場のダートコースで調整。それぞれが万全の仕上がりで、ムードは最高潮だ。
ドバイでも“角居流”を貫いた。27日朝、ダートコースへ姿を見せたウオッカは、日本にいるときと同じパターンで前日の調整を終えた。大きめのキャンターからラスト1Fで岸本助手からゴーサインを受けると瞬時に加速して、ラスト1Fは12秒2をマーク。シャープな動きで万全の態勢をアピールした。ゴールを過ぎてからも追われる熱の入れようで、集中力をピークに高めた。
角居師は「きょうはキャンターでしまい気合を入れる程度。順調に来ていますよ」とシャープな動きを見届けて納得の表情。日本のファンへ向けて「あしたは頑張ります」と力強いメッセージを送った。
誰が見ても馬体のボリュームアップは明らかだ。これまではしなやかなイメージがあったが、ここにきてパワフルな姿に変貌を遂げた。「馬体は増えているけど、太め感は全くない。増えた分はすべて筋肉です」と世話役の中田助手が力強く語れば、調教担当の岸本助手も「落ち着いているし、動きも抜群。本当にいい状態」と仕上がりには太鼓判を押す。
馬体減に苦しみ、4着に敗れた昨年とは違い、今年は早めの現地入りで心身ともにリラックス。前哨戦のジュベルハッタを叩いて、陣営の思惑通りパーフェクトな仕上がりへと持ってきた。28日に行われる国際競走6レースのなかでも、一流馬が一番そろったという激戦区。だが万全の出来で臨む今年のウオッカなら、表彰台のトップに立てるはずだ。
-デイリースポーツ-












