
【ドバイ27日】ドバイ国際競走が28日(日本時間28日深夜)、ナドアルシバ競馬場で行われる。ダートの世界最高峰の一戦、ドバイ・ワールドC(2000メートル)に挑戦するカジノドライヴは、同競馬場のダートコースで最終調整。初めてのドバイ遠征となる藤沢和調教師は、“世界一”へ静かに闘志を燃やしていた。
前日の豪雨とうって変わって、澄み切った空気がすがすがしいナドアルシバ競馬場。レースを翌日に控えた日本馬が、それぞれダートコースに姿を見せた。
葛西助手を背にしたカジノドライヴが、馬場の七分どころをキャンターで駆け抜けると、藤沢和調教師は満足そうな表情を浮かべた。「日本が冬なので、コンディションづくりが難しいと思ったが、いい感じだった。強い馬が何頭もいて大変だと思うけれど、頑張ります」
これまで、のべ15頭の日本馬が、ドバイ・ワールドCに挑んだが、01年のトゥザヴィクトリーの2着が最高。万全の仕上げが施されたカジノドライヴが、競馬の歴史を塗り替える。
一方、ドバイ・デューティフリーで、昨年(4着)の雪辱を狙うウオッカは、最後の2ハロンを1ハロン12秒のラップで駆けた。「順調にきています。キャンターで、しまいだけ気合を入れる感じにしました」角居調教師は青写真通りに仕上がった愛馬を、頼もしそうに見つめていた。
-スポーツ報知-












