
気温の上昇とともに、アルナスラインがグングンと調子を上げてきた。550キロに迫る大型馬にとって寒さは大敵。「カイバを残したことは一度もない」(平野厩務員)タイプで、冬場は体を絞るのに苦労してしまう。逆に、たっぷりと汗をかく今の時季に、そんな心配がない。この日はCWコースから坂路で全休明けのメニューを消化し、田代助手の感触がいい。
「やはり、この時季はいいよな。去年の宝塚記念もそう。道悪で気持ちがなえてしまったけど、出来自体は凄く良かったからね」
中間は、ここ一本に絞ったローテーション。調整過程にスキは見当たらない。
「先週の追い切りでジョッキー(蛯名)に乗ってもらい、スイッチが入った感じだね。出来に関しては特に言うことないよ」
下地はもう出来上がっている。「道悪になってもグチャグチャの馬場でなければ大丈夫」と田代助手。10着に沈んだ1年前の悔しさを晴らす。
-スポーツニッポン-












