
◆帝王賞(24日) 交流重賞の第32回帝王賞・G1は24日、大井競馬場で13頭(JRA5、地方8)がダート2000メートルを争った。好スタートから3、4番手につけ帝王賞た1番人気のヴァーミリアン(武豊)が直線で抜け出し、G1・7勝目をマーク。ディープインパクト、カネヒキリなど6頭が持つG1最多勝記録に並んだ。2着は、昨年の覇者フリオーソだった。
3コーナー過ぎからのマッチレースにスタンドからどよめきが起こっても、ヴァーミリアンは涼しい顔で走っていた。全くの馬なり。それでいて、自らハミをとって前へ推進していく。4コーナーを回って直線に向くと、昨年の覇者フリオーソが懸命に食い下がるが、手応えの優劣は明らかだった。楽に3馬身。タイ記録となるG1・7勝目のゴールに飛び込んだ。
「すごく状態が良かったし、雰囲気は最高でした。3コーナーでも仕掛けてなく、かかってもいない。自然と先頭に立ったんで、逆らわずに行った。完全復活ですね」武豊は勝って当然という表情で振り返った。
昨秋のJBCクラシックを勝ったあとは、JCダート(3着)、東京大賞典(2着)、フェブラリーS(6着)と勝ち星から遠ざかった。「モヤモヤはありましたよ。あんなもんじゃないと思っていたから」と石坂調教師。この4か月の休養で本来の姿を取り戻し、ひと安心した様子だ。
このあとは、宮城の山元トレセンへ移動し、夏場は休養。まずは、JBCクラシック(11月3日、名古屋)でG1・8勝目を目指す。
◆ヴァーミリアン 牡7歳の黒鹿毛。父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(サンデーサイレンス)。戦績・28戦13勝。G1勝利・07年川崎記念、JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典、08年フェブラリーS、JBCクラシック。総収得賞金・9億8060万7000円。生産者・北海道安平町のノーザンファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・石坂正厩舎所属。
-スポーツ報知-












