
大阪杯同様、打倒ディープスカイでの戴冠を目指すドリームジャーニーは、DWコースで上積み十分の動きを見せた。
着々と態勢を整えてきた。ドリームジャーニーはDWコース単走。道中は折り合いに専念し、ラストはいっぱいに。6F83秒5〜1F11秒9でまとめた。雨でぬかるんだ馬場を思えば上々の時計だ。池添のコメントもふるっていた。
「先週よりも、さらに上積みがある。今年一番の出来で向かえると思います」
前走の天皇賞・春は、この馬にとって本質的に向くとは言えない長丁場。それでも折り合いをつけて3着に食い込んだ。健闘との見方もあるが、鞍上は決して満足していない。
「うまくサポートすればもっといい結果が出たのではないかと思う。自分としては反省している」
妥協はしない。G1を勝たせたい、勝つべき器と思っているからだ。昨年の安田記念からコンビを組んで1年余りしかたっていないが、懸ける思いは熱い。今回も強い気持ちで臨む。
「状態には太鼓判が押せる。これで負けたら仕方ないぐらいの気持ち。イメージとしては大阪杯のような感じで。次は同条件でディープスカイを負かしたい」
今回の主役、ディープスカイを差し切った大阪杯では2キロの重量差があった。再勝するには体調面の上積みも必要だ。これには池江寿師が面白い分析をしていた。
「暑くなるとグングン調子を上げる夏男。暑いと馬体の張りが変わってきて活気も出てくる。この時季がいい不思議な馬ですね」
あとは持ち前の末脚がフルに発揮できるかどうか。最適条件は良馬場。陣営にとって最大の関心事は天気予報だ。池添が「今週に入ってケータイで天気予報を何度調べたか分からない」と言えば、池江寿師も「ケータイの天気予報を1日に10回は見ます。晴れなら自信度は上がるんですが」と苦笑する。水曜午後の段階で当日は曇り時々晴れ、降水確率30%の予報。思いは届くか。夢の旅路の行く末は最後の最後まで分からない。
-スポーツニッポン-












