
◆第50回宝塚記念・G1(28日・阪神芝2200メートル) 06年の“2歳王者”ドリームジャーニーの視界には、いつもこのサマーグランプリの舞台が入っていた。「阪神は得意のコース。体調面に何の不安もない。もうG1をとってもいい時期」山下助手は2年半ぶりのG1タイトルを、はっきりと意識している。
攻めの姿勢が奏功した。気性面を考慮して、これまでは馬なり中心の調教で仕上げてきた。しかし、8着に敗れたアメリカJCC後にスタイルを一変。その後は、ハードなけいこが当たり前となった。「カイバを食べているから、しっかり実になっている。今は何の心配もない」と山下助手。2走前の大阪杯ではディープスカイを差し切るなど、その効果ははっきりと現れている。
万全の状態で大目標を迎える。急きょ出走を決めた天皇賞・春で3着。同じ長丁場の菊花賞後は、疲労が抜け切るまでに長い時間を要したのは過去の話。「レースの2週後には、いつもの状態だった。馬が強くなった。金鯱賞からここへと思っていたが、結果的に天皇賞で良かったと思えるほど」と池江寿調教師は目を細めた。
得意コース、ピークの状態。そして、上昇度。すべての条件はそろった。「自分の競馬をするだけ。復活V? ここしかないでしょう」と山下助手。5歳にして迎えた充実期。その総決算を夢舞台で描いてみせる。
-スポーツ報知-












