
6月28日に阪神競馬場で行なわれる真夏のグランプリ競走「第50回宝塚記念」(GI、芝2200メートル、1着賞金1億3200万円)に向けて、有力各馬が栗東、美浦のトレーニングセンターで追い切られた。
ウオッカの回避によって完全な“1強ムード”になったディープスカイは栗東の坂路コースに登場。
昨夜から降りしきる雨の中、主戦の四位騎手を鞍上に単走での追い切り。ゆったりとしたペースから2F目からラップを上げ、走りにくいぬかるんだコースを蹴散らすように12秒台を連発。ラスト1Fで鞍上が仕掛けると12秒7をマーク。全体時計も51秒9と文句なしのタイム。
前走の安田記念は余裕残しだったが、今回の仕上げは完全な本気モード。1強の名に恥じないレースが期待できそうだ。
春の産経大阪杯でディープスカイを破る金星を挙げたドリームジャーニーはDウッドコースで、こちらも主戦の池添騎手が鞍上。
前半のリラックスムードから、一転して後半はいつものハイピッチ走法。4コーナーから直線に入った所で、鞍上の仕掛けとともに一気に脚を伸ばし、ラスト1Fは11秒8の極上の切れ味を発揮。全体時計も6F83秒5−5F67秒9−4F53秒7−3F38秒7と、タイムの出にくいコンディションでは出色のもの。まさにピークの状態が窺い知れる。
春の天皇賞馬マイネルキッツは関東馬ながら前走同様に栗東での調整。松岡騎手が美浦から駆けつけての追い切り。1000万下のフサイチピージェイを2馬身後ろから追い掛け、直線、中程で並び掛けると鞍上が指示すると瞬時に加速し、クビ差先着。時計はDウッド6F85秒1−5F68秒8−4F54秒1−3F39秒7−ラスト1F12秒5を余裕持ってマーク。天皇賞時と遜色ない仕上がりを見せている。
昨年のジャパンC優勝から不本意な成績が続くスクリーンヒーローは美浦のウッドコースで併せ馬を消化。1000万下のダイワマックワンを2馬身追走し、直線馬体を併せるとそのままラストまで。相手は名うての攻め巧者で、調教駆けしないスクリーンヒーローにとって5F69秒6−4F54秒2−3F38秒7−1F13秒2なら問題なし。不向きの長距離戦から距離短縮で変わり身があるか。
-サンケイスポーツ-












