
「宝塚記念・G1」(28日、阪神)
もう負けは許されない。春は3戦のローテを掲げて挑んだディープスカイだが大阪杯、安田記念はともに2着惜敗。春の総決算となる仁川で、その強さを誇示する。
26日の金曜は栗東坂路を1本。ラチ沿いを気持ち良さそうに4F72秒1。ゆったりと登坂した。モニターで確認した昆師はすかさず駆け寄り、愛馬をチェックした。「ピリッとしながらもリラックスしていた。精神状態は安定している。現時点では何も言うことはないね」と納得の表情を見せた。
安田記念で敗れたウオッカには「次元が違った」と話す指揮官だが、スカイは2カ月ぶり、14キロ増での出走だった。「叩き良化型で、すべて攻め馬でやろうとするとショートしてしまう。丈夫だが計算しながら仕上げてきた。前走は少し太いかなとも見えたが、あそこで仕上げると宝塚がピークにはならないからね」と常に先を見据えながら進めてきた。木曜発表の馬体重は、前走から6キロ減の518キロ。明らかにシャープな姿へと変ぼうを遂げている。
変わったのは外見だけでない。中2週で挑む決戦に「普通ならダメージの残りやすい体つきだが、中間は15ー15を含めて3本消化してきたのは驚異的だね。中身がしっかりしてきた証拠だよ」。肉体は格段にパワーアップしている。
ウオッカ不在で実績はNo.1。だが「G1は簡単には取れない」と昆師は気を引き締める。ここまでは青写真通りの仕上げ。狙い澄ました一戦で、最高の能力を発揮する準備は整っている。
-デイリースポーツ-












