
01年の無敗皐月賞馬で22日夕に繋養(けいよう)先の社台スタリオンステーション(北海道・安平町早来)で急死した種牡馬アグネスタキオン(父サンデーサイレンス、11歳)の死因は急性心不全だったことが23日、明らかになった。
同ステーションの吉田照哉代表は「あまりに突然のことで言葉を失っております」と落胆。タキオンは02年に種牡馬入りし、ダイワスカーレット(07年桜花賞などGI4勝)、ディープスカイ(08年ダービーなどGI2勝)ほか活躍馬を多数輩出。「種牡馬として成熟期に入り、これからますます強い馬を作れるという確信を持っていただけに、残念でなりません」と冥福を祈る。
現役時代に管理していた長浜博之調教師は「屈腱炎になって現役を引退することになった時もショックだったが、今回はその度合いが違う。去年はリーディングサイアーになったし、サンデーサイレンスのトップとしての後継になりうる馬だと思っていた。馬産にも大きな損失となるでしょう」と死を惜しんだ。
主戦騎手だった河内洋調教師は「最初は“まさか”と思いました。調教師になってからはタキオンの子を探していたし、厩舎にどれだけタキオンの子を入れられるかを考えていました。あと10年は(種牡馬を)やれると思っていただけに…」。
タキオンの代表産駒ダイワスカーレットを管理していた松田国英調教師は「現役時代はクロフネやボーンキングが、(タキオンに)こてんぱんにやられました。ただ、そのタキオンの子で一番いい思いをしたのは私でしょう。スカーレット以外にも、結構走ってくれていますからね」と競走馬、さらに種牡馬としても超一流のタキオンの偉大さを改めて感じていた。
-サンケイスポーツ-












